ディレクション辞書

目次

ライティング全般

項目番号 113

10秒でわかる!要点まとめ


1. 概要:Webサイトの「声」を設計する

Webライティングとは、Webサイトや広告に掲載するテキストコンテンツを作成・編集し、ユーザーに情報を伝え、感情を動かし、行動(CV)へと導く業務です。

キャッチコピーのような短い言葉から、SEO記事のような長文、さらにはボタンのラベル(マイクロコピー)に至るまで、その領域は多岐にわたります。紙媒体のライティングとは異なり、検索エンジン(SEO)への配慮や、スマホでの読みやすさ(UI/UX)、リンクによる回遊など、Web特有の技術的要件を満たしながら、ターゲットに刺さる言葉を紡ぐ「情報設計」の一部と言えます。

2. なぜ重要なのか:ユーザーは「文字」でしか納得しない

かっこいい写真やデザインでユーザーの目を引くことはできますが、最終的に「よし、買おう」「問い合わせよう」と決断させるのは、いつだって「言葉(テキスト)」の力です。商品のスペック、メリット、信頼性、これらを論理的に説明し、不安を取り除くテキストがなければ、コンバージョンは生まれません。

また、ライティングスキルを持っていると、ワイヤーフレームに「ここにいい感じのテキスト」といったダミーを入れることがなくなります。設計段階から本番に近い言葉が入ることで、手戻りが減り、プロジェクトの解像度が劇的に上がります。

3. 実務のポイント:構成案(骨子)が9割

プロのライティングは、いきなり書き始めたりしません。設計図が全てです。

  1. 構成案の作成:誰に(ターゲット)、何を(テーマ)、どういう順序で(構成)伝えるか。見出し(H2/H3)の並びだけでストーリーが成立しているかを確認します。ここが決まれば、執筆はただの肉付け作業です。

  2. スキャンリーディング対策:Webユーザーは文章を読みません。「流し読み」します。結論を先に書く(PREP法)、箇条書きを使う、重要な部分は太字にするなど、一目で内容が入ってくる工夫を凝らします。

  3. スマホでの改行:PC画面で書いていると忘れがちですが、スマホの狭い画面で長文が続くと「文字の壁」に見えて離脱されます。適度な改行と余白(リズム)を意識します。

4. スキルアップのヒント:「推敲(リライト)」で削る勇気

書いた直後の文章は、贅肉だらけです。一晩寝かせてから読み返し、「なくても通じる言葉」を徹底的に削ってください。 「〜することができる」→「〜できる」、「〜ということを思った」→「〜と思った」。 文字数を減らして意味が変わらなければ、それが正解です。短く、強く、シンプルな言葉を磨く習慣が、ディレクション(指示出し)の明確さにも繋がります。